フコイダンのサプリメント

未だ解明されていない部分も含め、フコイダンには体の組織を守るさまざまな効能があることが分かってきました。そんなフコイダンを取り入れたいと考えるのは自然なことです。ただ、フコイダンを比較的多く含有するオキナワモズクの場合でも、1kgの海藻に含まれるフコイダンはわずか5g程度です。フコイダンの効果を十分に取り入れたいと思っても、海藻の大量の摂取には問題があります。

海藻に含まれる要素は甲状腺ホルモンの原料となりますが、1日に必要な摂取量はごくわずかです。世界的にはヨウ素は不足しているミネラルなのですが、日本人は伝統的に海藻を摂取してきたため、ヨウ素が不足する心配はありませんが、逆に過剰に摂取してしまっても甲状腺の機能が低下するなどの悪影響が出てしまいます。また、調理等の過程で塩分を過剰に摂取してしまうのも問題です。

サプリメントそこで、がん細胞の抑制や免疫力の強化など、体のさまざまな部分によい影響を及ぼすことが期待されるフコイダンを取り入れる方法としては、海藻そのものではなく抽出されたものをサプリメントの形で摂るのが現実的です。タブレットや粉末、カプセルの形であれば手軽に摂ることができますし、ドリンクなら即効性が期待できます。

未知の部分も大きいフコイダンですが、上手に取り入れることで健康な生活に寄与することが期待されます。可能であれば専門家の意見も取り入れた上で、自分にあったものサプリメントを選べるといいです。

フコイダンの効能

身体の模型フコイダンの研究は、大学の研究室や健康食品を扱う企業、また内閣府の認証を受けた研究所まで、さまざまな機関で行われています。組織を用いた実験や動物実験によって、フコイダンには抗酸化作用や抗ガン作用、抗菌作用、血中コレステロール低下作用といったさまざまな作用があることが報告されています。ヒトへの臨床実験はあまり行われていないのが現状ですが、とある企業と大学の共同研究では、フコイダンの摂取によってヒトのナチュラルキラー細胞が活性化したという報告がされています。

また、近年問題になっているピロリ菌に対しても、硫酸基を持つフコイダンが胃粘膜の硫酸基の代わりにピロリ菌を吸い付けることで、胃壁を傷つけて胃がんなどの原因となるピロリ菌を胃から除くことができたり、肝臓の機能を向上させる効果があったりという研究報告もあり、フコイダンはますます注目されています

こういった研究以前に、水溶性の食物繊維であるフコイダンは大腸内の善玉菌を増やし、腸の働きをよくする効果もあります。海藻が体にいいとされるのはこの食物繊維の効果が大きいのですが、さらに活性酸素に対する抗酸化作用や肌につけた場合に水分の蒸発を防ぐなど、美容の上でも効果がある可能性が指摘されており、さまざまな分野から注目されているところです。